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血液サラサラ検査Q&A


「血液サラサラ」って、いったい何を調べる検査なの?
  かしこまって言えば「ヘモレオロジー」といって、「血液の流動」を主題とし、臨床医学の領域においては、微小循環(血栓形成を含む)との関連を追究する学問、検査体系のことを言います(なんのこっちゃ?)。
   わかりやすく言えば、直径7ミクロンの毛細血管と同じサイズの通路を作り、そこを血液がサラサラと流れるかどうかを調べる検査のことを言います。ですから、この検査は毛細血管のモデルであり、その中を流れる赤血球や白血球、血小板などの細胞成分の健康状態を調べる検査と言うことにもできます。
   毛細血管は全身のあらゆる細胞に酸素と栄養分を運び、老廃物を回収します。すなわち、毛細血管の流れが良好であれば、身体も健康であることを示しているものと考えられます。


サラサラ検査の原理について教えてください。
MC-FAN  血液サラサラ検査はMC-FANという機械を用いて測定します。
検査の仕組み
毛細血管を模擬化したマイクロチャネルアレイ (シリコンチップ上の微細な溝と、ガラス基盤を圧着してできた流路)に血液を流すことにより、通路を流れる細胞の状態を直接顕微鏡で観察および記録できるようにしたものです。


血液サラサラ検査を受けた人のだいたい何割ぐらいがドロドロ血液なんでしょうか?
 当クリニックにおけるデータを示します。
平成16年12月から平成17年8月までクリニックで行った血液サラサラ検査の総数は433件です。
その内訳は、初回のみ(1回のみ)検査を受けていただいた方〜374件(374名)
複数回検査を受けていただいた方〜39名 
(複数回検査39名の内訳は 2回検査〜24名 3回検査〜11名 4回検査〜3名 5回検査〜1名)

となっています。

とりあえず、初めて血液サラサラ検査を受けていただいた方の結果は下のグラフのとおりです。
ここでいう「サラサラ血液」とは100μlの血液が基準時間内に流れ終わった場合を指し、「ドロドロ血液」とは血液は最後まで流れ終わったが基準時間内からはずれた場合を、また、「超ドロドロ血液」とは規定量の血液が最後まで流れ終わらなかった場合を指しています。

グラフ これからおよそ6〜7割の方がサラサラ血液であり、
超ドロドロ血液の方は1割程度であることがわかります。


血液ドロドロの一でも改善するのでしょうか?
 
グラフ

 上のグラフは血液サラサラ検査で「超ドロドロ血液」あるいは「ドロドロ血液」だった人が生活習慣や食生活を改善することによって、あるいはくすりを内服することによって、どのように変化したかを示したものです。
  「超ドロドロ血液」の方でも努力することにより、85%近くの方が改善を示し、特にサラサラ血液に生まれ変わった方は53.8%もいらっしゃいました。また、「ドロドロ血液」の方では、84.2%の方が「サラサラ血液」となりました。
  このことは、ドロドロ血液であっても努力することによりサラサラ血液に改善するのだということを示しています。けっして悲観することはありません。


なぜ血液はサラサラでなくてはいけないのでしょうか?
ずばりドロドロ血液は脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などの直接・間接の原因となるからです。高血圧、高脂血症、糖尿病などは生活習慣病と呼ばれていますが、脳卒中や心筋梗塞になった方はその背景に生活習慣病を高率に合併しています。ドロドロ血液は高脂血症を中心とした生活習慣病によって生じた結果でもあるし、逆に原因でもあるのです。すなわち、生活習慣病で血液がドロドロに、ドロドロ血液ゆえにさらに生活習慣病が増悪するという悪循環が連鎖して続いていくことになってしまいます。 心臓病の原因になります

毛細血管  また、健康にとっては血液循環が重要なことは言うまでもありません。そのなかでも特に重要なのは毛細血管で、ここで酸素と二酸化炭素のガス交換、物質交換が行われ、細胞が良好に活動、維持されるのです。毛細血管内を血液がサラサラと流れることによって、細胞・組織の代謝、活性化が高まるのです。

検査を受けたらドロドロ血液だと言われました。どういうことに気をつけたり、何を食べたりすれば良いのでしょうか?
まず第1にやっていただきたいことは食生活の見直しです。直接血液の流れを良くする成分としては、DHA、EPA、クエン酸、オレイン酸などが知られています。食品としては「お魚すきやね食(オサカナスキヤネ)」を覚えてください。
オサカナスキヤネ
血液がドロドロになる理由として、白血球がくっつきやすくなること(粘着能の亢進)もあげられます(Q3.参照してください)。これを予防する作用がある物質としては、カテキン、イソフラボンなどのポリフェノールや、ビタミンC、ビタミンE、β-カロチンなどのビタミンがあります。積極的に摂るように心がけてください。
ストレス   第2には歩くことです。一日7500歩が目標です。適度な運動(有酸素運動)も有効です。ただし、汗をかいた後の水分補給は忘れないようにして下さい。
  また、アルコールに関して適量は血流を改善しますが、度を越すと血管を収縮させ、血小板の凝集にもつながってしまいます。飲みすぎて脱水状態にならないようにも注意してください。アルコールを抜くために熱いサウナに入るなどは最低最悪です。まるで血液中の水分逸脱に拍車をかけるようなもので、血液は“チョードロドロ”状態になってしまいます。
  その他、ストレスをためない生活を心がけ、手足のマッサージやツボの刺激も血液循環を改善します。



検査の結果、血液がドロドロだと言われました。どういう原因が考えられるのでしょうか?
血液がドロドロになる3大要因としては、
(1) 赤血球がうまく変形しなくなる(しなやかさがなくなる)、(2) 白血球がくっつきやすくなる、(3) 血小板が固まりやすくなるなどがあげられます。
  赤血球がうまく変形しなくなる原因としては、糖尿病による糖分の過剰、悪玉コレステロールの増加によって赤血球の変形能力が低下することがあげられます。うまく変形できないために毛細血管と同じ細さの通路を通り抜けられなくなるのです。
運動会の梯子くぐり競争で、身体の太さは同じでも身体の硬い方より軟らかい方のほうが通り抜けやすいのと同じです。
 

次に白血球がくっつきやすくなるということは、ストレスや身体の中に炎症がある場合白血球の表面に接着因子という刺状のものが現れ、その結果として粘着性が高まり血液が流れにくくなるのです。
  血小板についても同様です。過度のアルコール摂取や糖分が血小板の凝集性や粘着性を高め、血液が流れにくくドロドロした感じになるのです。
アルコール摂取


検査の結果、血液がドロドロしているといわれました。食事や健康など、生活に注意したらどのくらいで効果が現れますか?
血液をサラサラにする食べ物を積極的に食べて、軽く運動すると3日後には血流に変化がみられます。しかしそれは一時的なものであり、正しい生活を継続しなければまたドロドロに戻ってしまいます。また、ドロドロ血液には4種類あり、それぞれ改善するまでに差があるのでご紹介します。
 
ベタベタタイプ
危険度1 ベタベタタイプ
〜白血球の粘着度が高く、ベタベタとくっついてみえます。ストレスや過労が原因のことが多いので、比較的早くに改善できます。
ザラザラタイプ ★★危険度2 ザラザラタイプ
〜中性脂肪が増え、血小板が固まりやすくなっています。食べ過ぎ、飲みすぎが原
因で、改善には約1ヶ月必要です。
ツブツブタイプ ★★★危険度3 ツブツブタイプ
〜肉や油の摂り過ぎで悪玉コレステロールが増えて、赤血球の膜が硬くなってい
ます。高指血症の状態なので改善には3ヶ月必要です。
ネバネバタイプ ★★★★危険度4 ネバネバタイプ
〜赤血球同志がくっついて流れが悪くなっている状態です。血液中の過剰な糖分が原因で、糖尿病の状態なので最も治りにくいです。改善には3ヶ月以上必要となります。


血液サラサラの検査を受けたら正常だと言われました。自分では肥満と糖尿病があり、以前に一度軽い脳震盪もやっているので、意外な結果だったのですが…
例えば貧血の方がこの検査を受けると、本当は血液がドロドロであるにも関わらず一見サラサラと正常に流れているように見えます。貧血とは血が薄い状態のことで、とくに赤血球が小型で軽い場合(女性に多い鉄欠乏性貧血でよく認められます)には検査用のスリット間を赤血球がスルスルと流れやすくなり、結果的にドロドロの要因が相殺されて表面的には正常という結果になってしまいます。

  ですから、結果がたとえサラサラであっても100%の結果ではないことをご理解ください。通過時間があまり短いときは貧血の有無を調べておきましょう。貧血がない場合は多少通過時間が短くても心配ありません。

疑問があれば、医師、看護師にご質問ください。
一見サラサラですが…
一見サラサラですが…